NZL旅<渡航編>



心から待ちわびた旅立ちの日。

なんせ半年間の準備期間があったわけで、すでに旅立ちの準備は万事整っている。せいぜい玄関先に置いてある機内持ち込み用の荷物を車に積み込む程度しかすることがなく、実際はそれすら出発の時に持って出ればいい話なので、実質的にはただ、まんじりと時計の針を睨みつけながら、遅々として進まない時間を過ごすしか手がないわけで、自宅を出る11時までの3時間は身の置き場に困り果てた。

ニュージーランドをオートバイでツーリングするには、その道のプロが全てを企画して、おいしいところを余すことなく体験させてくれるツアー会社主催のパッケージに申し込む方法が手っ取り早い。
しかし、自由な旅を好む僕は当然、全てが自分手配となり、エアチケットからレンタルバイクの手配まで全てが自己責任。さらに、現地の8日間の宿にいたっては、最終日を除き全てが出たとこ勝負なわけで、期待と不安は自ずと増していく。

まぁ、事ここに至っては、なるようにしかならない、まな板の上の鯉なわけだ。有事に備えて野営の道具も持参している。最悪宿がなければ、テントを広げちゃえばそこが我が家となる安心感に後押しされ、小松空港からANA/IBEXの小型飛行機に乗り込み、機上の人となった。

こうして、長い長い準備期間は終わりを迎え、いよいよ僕の旅は始まった!!



成田で今回の旅の相棒のけんちゃんと落ち合う。彼はカヤック仲間であり、バイク仲間であり、いままでも様々な旅を共にしてきた友ではあるが、国外脱出は今回が初とのことでパスポート作成からのスタートだった事もあり、さぞドキドキしているんじゃないかと思っていたんだけど・・・いつもと変わらずマイペースにボケ~っとしていた・・・(;´∀`)



2016年4月8日(土) 18:30 成田発オークランド行き、NZ90便。実際は30分のディレイがあり19:00のフライトになったが、おっさん2人の大いなる夢をのせて、日本を飛び立った。




10時間半のフライトは、往路復路共に座席の後ろがトイレブースの席を確保したこともあり、気兼ねなく全開でシートを倒せる上に、隣が空席だったこともかさなって、えらく快適な空の旅となった。足元が広い非常口の席もいいけど、語学力もなく、気の小さい僕は、後ろに人がいない席のほうが圧倒的に気が楽だ。まぁ、トイレのドアを開け閉めするたびに、多少うるさかったり、若干臭ったりもすることもあるけどね^^;

出発前に杞憂だった、預け入れ荷物が規定サイズを少し超えていた事も、ニュージーランド入国時の検疫も問題なくパスして、人生初のニュージーランドの土を踏む・・・っていうか、人生で初めての南半球なんだよね~♪



オークランドからは国内線に乗りかえ、クライストチャーチまで1時間25分。

成田出発が30分遅れたこともあり、トランスファーが慌ただしくなったけど、定刻どおり、現地時間で午前11:25(時差+3H)長い長い約1万キロの空の旅の末、クライストチャーチにたどり着いた。





到着ロビーで現地通貨への両替を済ませ、SIMカードを購入しiPhoneをNZ仕様に。

空港を出ると、何はともあれスモーキングエリアに一目散。これが喫煙者の悲しい性ですよ・・・。乾いた大地に吸い込まれる水の如く、血中にニコチンがめぐる。

目を細めながら至福の一服を決め込む中、何やら英語で語りかけてくる女性こそが、今回のレンタルバイクでお世話になるKiwi Motorcycle Rentalsのアンドレアさんだった。

「日本人はタバコが好きだからね~(笑)」

っと、この旅で何度も言われるこのセリフを、最初に聞いたのもこの時だった^^;

最近、アジア圏を旅する事が多く、ネイティブの英語に触れる機会がなかっただけに、いきなり何言ってるのかさっぱりわからなくて萎える。

っと書くと、アジア圏ではペラペラに喋っていると勘違いする人もいるだろうから恥を偲んでぶっちゃけると、僕の英語力は中学2年生の2学期の中間テストでどうにか60点取れるレベル+日本で使う和製英語+身振り手振り程度ですのであしからず・・・。

なので、レンタルバイクショップに向かう車内には、なんとも言えない気まずい空気が漂う中、意思疎通がうまく取れずに四苦八苦する僕を尻目に、隣の相棒のけんちゃんだけは、何知らぬ顔をしてぼけ~っとしておりました。


つづく・・・(先は長そうだな~^^;)




***

読者も少なく参考にする人はまずいないとは思うけど、旅の記録として現地情報も記しておこう。

<為替レート>
この旅の期間中、徐々に円高傾向にあってラッキ~!! っと思っていたけど、今も円が上がり続けてるのでちょっと複雑・・・。 記中のNZ$表記は、1NZ$=80円くらい。

<両替について>
NZは完全なカード社会なので、実際現地通貨は最低限でいいと思う。ちなみに言うと、8日間で使ったキャッシュは100ドル程度。これも手持ちがあるから使っただけで、誤解を恐れずに言うと、一切キャッシュが無くても何とかなっちゃうくらいに現金は必要無いと思う。(時々無人のキャンプ場にお金入れる箱があって、そういう場合はキャッシュがいる)
観光地や街(けっこう小さい街にも)にはATMが必ずあるので、どうしても必要なときはクレジットカードのキャッシングをしちゃっても問題無いと思う。

<SIMカード>
オークランド空港国際線の到着ロビーにも、クライストチャーチ国内線の到着ロビーにも、現地キャリアのショップがあるので困ることはない。海外でSIMを買う時は、事前に持参したiPhoneの言語を英語に変更してスタッフに渡すんだけど、クライストチャーチのボーダフォンではその必要もなかった。

今回は旅の相棒もいたので、ボーダフォンの『NZ Travel SIM 3GB』プランを選んだ。4G/3G通信が3GB分と200分の通話がついたトラベルSIMで$49。

ちなみに、今回8日間、移動時には常時スマホのGoogleMAPをナビ代わりに使用し、宿のwifiが弱かったので、ほとんど4G/3G通信でネットを使用しまくったけど、合計1.5GBくらいしか使ってなかった。GoogleMAPは事前にNZ南島のマップをダウンロードしていたってのもあるけど、結果いい選択だったと思う。

また、キャリアによって得手不得手の地域もあるようなので、今回の様に複数人で行く場合は、複数キャリアのsimを買うほうが、テザリングで運用できるのでいいかもね。


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